2005年10月25日
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モデルグラフィクス 12月号 大日本絵画

Written By: 川俣 晶連絡先

 まあ、寝る前にざっと見たわけですが。

トムキャット無惨 §

 子供の頃は、イーグルとトムキャットのどちらが好きかというのが大問題だったわけですね。男の子はスパッと2派に分かれたわけですが。

 私はトム派でした。

 しかし、今は昔ほどトムを支持できません。

 いろいろと世の中というものが分かってくると、ね。

 特に、可変後退翼やフェニックスミサイルと言った懲りすぎのギミックは、むしろ忌諱すべきものに思えてくると、トムの印象は無惨なものに変わってしまいます。

 そんなことを思いながらF-14の特集を見ていました。

SA-6だと~~!? §

 いちばん面白かったのは、トランペッターの新製品、SA-6ゲンフル(本文中ではゲインフルと表記していますが)。

 地対空ミサイルですよ。

 ずっと昔、大戦略2で遊んでいたことに、まっさきに殲滅する対象だったやばい敵です。

 コンピュータにソ連兵器陣営を任せて戦うと、こういう長射程の対空ミサイルを大量に並べてくれちゃうわけですね。

 だから、うかつに航空攻撃ができず、慎重な作戦準備が要求されました。F-15あたりでこれらの対空ミサイルを始末してから、AH-64などのヘリで強力な戦車部隊(T-72やT-80は強いと信じられていたのだ!)を蹴散らし、その後で前進する味方の地上部隊は残敵の掃討ぐらいしか行わないと。そんな戦いをやっていました。

 というような過去の経験からすれば、ソ連の対空車両群は、イマイチ使えなかったシルカも含めて、非常に印象深いものであって、それが模型になるというのは、とても面白い出来事に思えます。

 いやまあ、実際に買って作るかと言われると作りませんが。1/72ならちょっと考えますが、1/35だと考える余地もなく却下。

 余談ですが、シルカは押井守監督の映画「アヴァロン」で活躍して溜飲が下がりました。